東京台湾あっちこっち

東京にすむ30代半ば、台湾を好きになりいちから中国語。

5HINee From Now On

バックステージから、こちら側まで響く怒号のようなかけ声が開演前に響いてきて、会場にいるファン達からも声があがり、始まった最終日のドーム公演でした。

またしてもSHINeeの話題だし、長くなる気しかしません。もう、すみません、ダダ漏れ失礼します。

 

舞台はナマモノ。その言葉を実感しました。

メンバーの覚悟、のような物凄い気合い。そして、どちらがどちらに呼応するのか、会場のファンのパワーも凄まじかった。彼らからのエネルギーに呼応したのか、いやいやファンの声援の大きさに彼らが呼応したのか、そのどちらもなんでしょうね。どちらからも発せられる大きな大きなそれぞれの気持ち。熱気に包まれるとは、まさにこのこと!今日のライブは今日でしかない。そんなライブでした。

 

お笑いの方々とかも、お客さんが暖かいとかいいお客さんだったとか言うし、舞台っていうのは本当に舞台の上に居る人と観客で作り上げるものなのですね。

SHINeeのメンバーがいつも言う「一緒にステージを作ってくれて、ありがとうございます」という言葉は彼らの気持ちをすごく表していたんだなって、昨日のライブで思いました。

 

観客はいつも言葉が届かないし、気持ちを届けるのは難しいこと。でも、それぞれ抱える思いは別々でもSHINeeというグループが好きなのだという思いが歓声やサプライズや様々な反応、もっと形のない熱量みたいに、塊になってドーーーーーン!と出ているかのようでした。

 

思えばSHINeeは良く泣くグループだと思います。韓国でデビューしてから10年だというのに、まるで初めてかのようにいつもいつも自分達を応援してくれること、集まってパフォーマンスを楽しんでくれること、彼らのステージを楽しみにしていてくれたこと、そんなことに感動して本当に良く泣くグループです。(一番泣くのはジョンヒョンだけど!しゃくりあげるかのようにいつも泣いていましたよね)一回のツアーに何回も行ったりするような私ではなくても、彼らの涙を何度みたかわかりません。

今になって、それはここで公演をすること、そこにこれだけの人が集まってくれるということを当たり前だと思っていない、彼らの姿勢なんだなって感じます。

 

ジョンヒョンが彼らにとって本当に本当に本当に大切だった、会いたくて恋しくて寂しくてそれでも生きていこうとする姿は、もちろん痛く辛い部分もあったけど、でもどんな形が生まれてくるかは分からなくても進むんだという鋭く厳しい気持ちを感じました。映像にあった言葉はメンバーが考えたとのこと。「君が君であることを頑張っていたように、僕たちも頑張って生きようと思う」というメッセージは彼らの震える心の根本にあるんじゃないでしょうか。

 

ミノ 日本語が一番下手で、いつも頑張って覚えたんだなーっていうコメントをしていたミノ。でも天性の真っ直ぐさや、ミノにだけは三階席の私ですら見えているんじゃないか?!と思えるほどファンへ最後の最後まで手をふり、全体を見回し、神がかったスタイルでアスリートか?!というほどに会場中を駆け回り、直球で感謝を身体全部で伝えてくれる。ジョンヒョンの誕生日やラジオの最終日にはサプライズで駆けつけ愛情を惜しむことなく表現する。そんな彼がdiamondskyで絶叫した「ジョンヒョニヒョーーーン!!!」という声に会場からも悲鳴のような声が溢れました。

涙をこらえコメントする眉間には皺がより、メンバーいちのイケメンが頑固オヤジのようだったけど、人は必死な時にはグチャグチャになって鼻水垂らしたり、みっともなくなったりするもの。必死に必死に言葉を伝えようとする姿は言葉以上のものを伝えていたと思います。日本語が苦手なのに「僕はいつも自分を強いと思っていたけれど、その強さが正解じゃないと思いました。これからはもっとみなさんに頼って、もっと近い存在になりたい」という言葉。そして韓国からのファンへ向けた韓国語での「皆さんが居なかったら、道を間違えていたかもしれません」「これからも一緒に道を歩んで行きましょう」という言葉。(どちらも私の記憶と大体の韓国語翻訳能力ですが)まっすぐに心を込めて歌う姿、everybodyで天に向かってネジを巻き、二杯飲み干す姿、全てに彼の想いをみんなみんな感じたと思います。

 

テミン 末っ子テミンは、いつだって泣かなくて、初日はTwitterがあまりの無表情ぶりに心配の声で溢れていました。今回も涙をこらえる姿が沢山あって、きっとファンは泣いてくれたらいいのにって思っていたはずだけど。

それでも圧倒的なステージの掌握力と表現力。軽やかにしなやかに踊る姿。すこぶる可愛い笑顔と無駄遣いしているかのような気持ちの悪い動きを繰り出す姿。会場のファンの歌声にそれはそれは幸せそうに耳を傾ける姿。何かを得る、ということは何かを諦める、ということだ。という厳しい気持ちと、鬼か!というようなストイックさを持ち合わせた可憐なテミン。「色んな気持ちがあったと思いますけど、悲しい思いも、楽しい思いも、絶対忘れない思い出にしてくれますか」という言葉。メンバーはもちろん、様々な気持ちを抱えているファンへの気持ちが表れていたと思います。最終日は涙をこらえてコメントしたあとにオニュくんへ頭を預ける姿も印象的でした。いつだってプロフェッショナルな彼が心安らぐ時間と場所を持てて、そのうえで私たちの前でパフォーマンス出来てたらいいなって、そうだったらいいなって思います。

 

キーくん 今回、素晴らしい美しさと、ずば抜けたカメラ目線や表現力、感嘆しました。「人は僕をアイドルって呼ぶよね」という言葉に表れるプロアイドルの姿勢。頭がもげるんじゃないかという程にバッキバキに踊る姿。それでもメンバー二番目の泣き虫キーくんの目から零れてしまう涙はあまりに美しく痛々しく、どれほど頑張ってここに立っているんだろうなあって、言葉に出来ないほどの悲しみや寂しさを、キーくんはどうやって抱えていくんだろうなあって思いました。今回、ジョンヒョンのパートのほとんどをキーくんとテミンが歌っていましたが、時々キーくんの声がジョンヒョンの声に、歌い方に聞こえました。

 

オニュくん 活動を自粛していて、初めてのステージ。初日はマイクを持つ手が震え、序盤で涙していたようですね。久しぶりのオニュくんは独特の響きのある伸びやかな歌声はそのままで、時おり辛そうに顔を歪ませたり、涙を堪えようと大きく深呼吸をする姿も見られました。それでも、隣でテミンが泣くのを我慢してコメントをすればサッと背中に手を回し、明るい曲ではあの柔らかな笑顔を会場全体に振りまいていました。サプライズの後には「皆さん、MikyWayの星みたいですねえ」と涙をいっぱいにためた目で言い、「絶対に戻ってきます」と柔らかく、それでも沢山の想いを込めたであろう一言を伝えていました。

 

ジョンヒョン 彼の居ない、けれど彼の声が響くステージは正直あまりに寂しかったです。映像の彼は溢れんばかりの笑顔で、キラキラしていて、その裏にどれほどの苦しさを抱え続けていたのか、はかり知る事すら出来ません。

彼がいないのに、今回のステージで彼がどれほど歌が上手かったか、驚く位に澄んだ声をしていたか改めて気づかされ、ハッとしました。力強い高音はもとより、囁くような歌声もびっくりするくらいに綺麗ではっきりと届く歌声だなあって。感じれば感じるほどに、ジョンヒョンの不在を強く想いました。

 

会場の割れんばかりのSHINeeコール、ダブルアンコールの時のReplayの合唱。あれやこれやひっくるめて全部全部、観客側の想いも強く、それに応えるかのようなステージのSHINee、とエネルギーが波のように行きつ戻りつするライブ。まさにライブって今、なんだ!という最終日でした。

今回の4日間、きっとメンバーも観客もいつもその時その時の想いが表れるライブだったと思います。だけど、私の個人的な感想としては、最終日があんなにもパワーと悲しみとあったかさとを含んだラストで良かったな。このライブに来られて良かったな、って思います。

これから、SHINeeが、メンバーそれぞれが、どんな道を選択していくのか、分からないけれど、幸せであってほしいなあ。ここからの幸せのために、どんな選択であってもそのために、道を選んでほしいです。

 

会場のサプライズは「FOREVER 5HINee 」でしたね。綺麗だったなあ。

f:id:kodomonoanikito:20180228233556j:plain

f:id:kodomonoanikito:20180228233645j:plain

はーーーーーー!思いの丈をこれでもかとぶちまけて、スッキリ!正直迷ったけどせっかく色んな事を言葉にしてみようと始めたブログですので、思いっきり書いてみようと思った次第です。ええ。

私も私の幸せのために日々に戻り、明日は働いて映画観に行く予定です。オンライン中国語教室探しも続けていていくつか候補をあげており、これから体験教室話も書きたいなあ、という最近であります。えらい長々と失礼しました!おやすみなさーーーーい。