東京台湾あっちこっち

東京にすむ30代半ば、台湾を好きになりいちから中国語。

12月ソウル一人旅 2日目③

 さあ、ソウル一人旅2日目も最後になります!

 

夕方近く、私の心をつかんで離さない街・鐘路三街に着いて、荷物を快適宿であるスターホステル・インサドンに置いて一休みした後。なんだかんだでソウルは2年ぶりですので、心弾む街歩きに向かいます。言うなれば検診。鐘路三街定期検診。

 

鐘路三街といえば、おじい達と酒飲みのパラダイス。

お洒落などとは程遠くても、後ろにどーんとかまえる迷路のような韓屋街イクソンドンを控え、夜には屋台が立ち並び、沢山の人達の喜怒哀楽を酒と共に流し込む街。

で、したが!!

歩くその街は、まるで全州の韓屋街かのような、若者たち闊歩するお洒落タウンへと変貌を遂げていたのです。

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おしゃれなカフェや雑貨やさんが立ち並び、花も盛りのガール達や、世界には二人だけしか存在しないカップル達、それから私のような観光客。様々な、でも数年前に比べたら明らかにこの街に訪れる人達は若くなっていました。

あまりにも店員さんがこちらを見つめるので写真撮れなかったけど、入口にプールか!みたいな水をたたえたエントランスがあり、カラフルな照明を駆使したイタリアンレストランなんかもありましたもの!

 

もちろん、数年前からイクソンドンにはお洒落なカフェやバーがあったりもしたんですが、それは歴史あるごちゃごちゃとした路地のあちこちに点在する、隠れ家のようで、ほとんどは実際に人の暮らす生活の匂いに溢れた街だったのですが、、

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夜になったら真っ暗ねーーーとか思いながら歩いたのはわずか数年前。

 

とはいえ、やっぱりこの街には変わらぬ姿ももちろん沢山ありました。

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屋台も冬の装いです。

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鐘路三街を代表する魅惑のY字路、焼肉ストリート入口の味カルメギサルはやっぱり今もその魅力的な佇まいを変えることなく、悲喜こもごもをガッポリ吸い込むブラックホールのように人々を待ち構えていました。Y字路、それは魅惑の別れ道。横尾忠則を思い出します。

 

私がこのY字路を初めて見つけた時は、ほんとにほんとにテンションがあがり、ここから始まる焼肉ストリートをこの世の天国かと思いました。マジです。

ハングルさえ読めなかったあの頃、ここの社長さんはつきっきりで焼き方や食べ方を教えてくれました。この経験が私に、入りにくいお店、入ると超楽しい。ということを実感させてくれたのです。

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これは数年前、それでも焼肉通りの素敵さは変わりませんでした。

 

ただ、これは難しいことで。こうして若い人が増えることや観光地化していくことはそれだけ経済効果があるということでもあるので、よそ者である私が勝手に良い悪いを言えることではないのは分かっています。

ここにもし暮らしていたら、こうして活性化していくことを骨身に染みて嬉しく思うのかもしれません。私が感じるこの街の良さは、私が観光客でしかないことを表しています。ただ、この街もまた確実に変化の中にあり、それは仕方ないことであり、何かを残して変化するというのはとても難しいことなんですね。

当たり前に当然に、時間は流れ街は変わるので、それに少しの寂しさを感じるけれど、とにかく。鐘路三街行ったことないけど興味の湧いた方、早めに行ってみて下さい。街も人も自分と同じように時間が流れています。そして、鐘路三街好きの私はこれからもここを訪れ、街の変化に驚いたりするんだろうなあ、、、

 

などと考えながら夜はお持ち帰りの品々で晩酌をして、2日目の夜は更けてゆきました。

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