東京台湾あっちこっち

東京にすむ30代半ば、台湾を好きになりいちから中国語。

SHINee WORLD THE BEST 2018 東京ドーム!

K-POPの話題続きで失礼します。始まりました、始まったよ、SHINee2018東京ドーム!です。

どんな気持ちになるのかな、とかあれこれ思っていたけれど、寂しさを抱えきれないほどに持ちながらも力強い4人がステージにいて、ジョンヒョンが居ないということに時々は心が震えたけれど、それでも、という姿勢が胸を打つコンサートになっていました。

ジョンヒョンが居ないことをものともしない、なんてことはなく、溢れ出る寂しさをしっかりと受け止めようとするかのような、そんな感じの。

初めて見る人にはどう映るのか、よくわからないけれど、今までとこれからと全てひっくるめた今。そしてジョンヒョンはこれからも変わらずにずっとメンバーなのだという思い。大切で寂しくて会いたくて大好きで。どうしようもなさに向き合うのはタフなことです。

 

オニュくんは少しふくよかになっていて、愛らしさが増していて、その独特の歌声は相変わらず。時折天を見上げて歌う姿が印象的でした。

キーくんはあまりの美しさとプロアイドル!としかいいようのないカメラ目線や仕草の数々。それでも零れてしまう涙に彼の心のうちを思います。

ミノは大きなまっすぐな瞳で客席の全方向を見つめ、気持ちよ届けといわんばかりの深いお辞儀を繰り返す姿が印象的でした。

テミンは、涙をこらえるあまり無表情だと聞いていたけれど、東京ドームでは憑依したかのような舞台の掌握力も、楽しそうにメンバーに呼びかける姿も気持ちの悪い身体の動きも見られて良かった。その姿は天使か妖精か。美少年は相変わらず。ベレー帽万歳!

 

今回端っこではあったけど初日はドーム初めてのアリーナ席。トロッコはそれはそれは近くを通り、半径5メートル位の人はみんな思っただろうけど、キーくんと目があった!と浮かれることも、あまりに近い特効に毎回ギャッと驚いて炎はやはり熱い!と気付いたり、アリーナ席の臨場感を楽しみました。

 

明日は1階席からステージ全体を見て、また別の感想が生まれそう。

とにもかくにも今、のSHINeeがそこにありました。明日も楽しんでこよう。焼き付けてこよう、そんな気持ちの東京ドーム初日終わりの夜であります。

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SHINeeの話題ばかりで失礼いたします。この流れが終わったらオンライン中国語の話とか待っているのですが、今はSHINeeなのであります。

明日のためにもう寝よう!それでは! 

SHINee WORLD THE BEST 2018~FROM NOW ON~が始まって

K-POPの話題でこんばんは私は東京ドームのコンサート参加組なので、これはレポではなくて、今回のツアーが始まったことに関する個人的な思いやらです。

 

私の思ういい声No.1韓国編で一位に輝くオニュくんのいる韓国アイドルグループSHINeeのドームツアーが始まりました。

SHINee、年末位にメンバーが亡くなった事で日本の情報番組でも取り沙汰されてK-POPを知らない方も、今までSHINeeを知らなかった方も記憶にあるかもしれません。

 

アイドルをすごいと心底思った鮮明な記憶が幾つかあります。

同じ職場のオバチャマが東方神起ファンで、書類ケースやパソコンのデスクトップが東方神起でした。とても忙しい決済時期に「大変そうですね、大丈夫ですか?」と声をかけるとそのオバチャマが「もうほんっとに忙しいけど、でも大丈夫!来週東方神起のライブなの!」と。そしてライブ終わりの週明けに「どうでしたーー?」と尋ねると「すんごい楽しかったーーー!つぎのライブにも行けるように頑張って働くわーー、私!」とキラキラした目で語っていました。

一つ目のすごい、でした。

それから数年。友達のお母さんが末期のガンであることが分かりました。手術は出来ず、抗がん剤の治療をすることになり、そのお母さんは自分が好きなK-POPアイドルのスケジュールに合わせて治療日程を組むことにしたそうです。ご存知の方も多いと思いますが、抗がん剤治療は副作用も強い厳しい治療です。お母さんは、次の治療が終わったらコンサート、そしたらまた治療に入って、きついけど頑張ったらその次はファンミーティング!というように、しんどい毎日を過ごす一つの糧にしていました。

すごい、アイドルがこの人の日常を支える非現実だ。そう感じました。

 

こんな事を思い返すと浮かんでくるのはカート・ヴォネガットの『国のない男』の中にある「ブルースは絶望を家の外に追い出すことは出来ないが、その部屋の隅に追いやることはできる」といような部分でした。

 

奴隷制度下にある黒人の方々の生活と比べるなんておこがましいかもしれないけれど、私もみんなもそれぞれ色々ある毎日をなるべく楽しく過ごすために、明日が来ることが辛い気持ちになりすぎないために、音楽にはそもそもその時間だけでも日常のアレヤコレヤをちょっと間置いておける力がある。そして大衆が求める姿を繰り出していくアイドルという偶像には更にそのパワーがある、すんごいエンターテイナーなんじゃないか?!と。

家族が体調を崩しなかなかにバタバタしていた私もまた、日常を過ごすための非日常として、SHINeeの存在を頼もしく感じていました。

その矢先、メンバーのジョンヒョンが自分で死を選んだというニュース。

 

想像も出来ないほど沢山の人の人生の力になっていたであろう彼の、本当に思っていたことなんて私にはそりゃあ分かりません。私のような存在が彼自身を消費して心を枯渇させたのかもしれない、ゆるゆるとしたファンの私ですら、彼の死は心の痛むものです。個人的に会ったことなんてもちろんない、彼のことを思い、悲しく感じるなんてなんだか不思議なことでもあるようです。それでも、想像の世界ファンタジーのように彼の心の内を思い、悼む気持ちがいっぱいです。

 

身近に生きてきたメンバーの思いを想像すると、胸がいっぱいです。

大事な大切な人間があんなにも悲痛な言葉を残していってしまったとしたら。

葬儀で喪主を務めた4人の姿や、リーダーのオニュくんがその後インスタグラムにあげた「あなたが何をしていて、どんな人でも、それは関係ありません。でも一つだけ忘れないでいてください。あなたのことを、あなた以上に愛している人がいます。僕も応援しています」というメッセージ、ドームツアーを予定通りやると決めた時のメンバーそれぞれからの直筆のメッセージに込められた様々な思い。

ジョンヒョンの気持ちもメンバーの思いも、想像したってしたってわからないし、自分の毎日とはかけ離れた人達だけど。

 

私の人生経験の中でも、彼のように自ら死を選んだ人達が数人います。その時にいつも思うのは、その人が本当の本当に何を辛く思い、苦しんで、死を選んだのか、という事実はやっぱり最終的に分からない。だけど、その人が身近であればあるだけ、残された人には、それぞれの、真実が必要なんじゃないかってことです。居なくなった人を、それでも心に残し、人生を続けていくための真実。それはきっと時間のかかることだと思います。

 

今回、とても短い時間でコンサートをすることになったメンバー。初日はメンバーもファンも涙が多かったとのこと。ファンカムというのかな、禁止されてるけどファンの方が撮影された動画をみると、必死にステージに立つメンバーがいて、客席のファンからは泣き声も聞こえます。それでも、開演前に怒号のような円陣の声を響かせて舞台にあがるメンバーや、やはり泣きながら支えているというスタッフの方々の作り上げるコンサートを、見に行ってこようと思っています。

 

私の毎日をきちんと運転するためには、さすがに大阪まで行くという選択は出来なかったけど、非日常に飛ばす力を持っている彼らのステージ。

しかし、ファンじゃない方には何いってんだーーだろうなあ!ですが。

 

ドームツアーの開催前に発売予定であっただろう新曲には、ジョンヒョンの本当に綺麗な歌声も響いていました。ジョンヒョンのつくる歌の寂しさと、それを包み込むような歌詞もまた彼の残したものですね。


【日本語字幕】LEE HI ため息 한숨 (BREATHE)

ジョンヒョンはもとより、私の毎日に実際に関わるあの人のこの人の本当の辛さはきっと本当に分かることはないのだろうけど、でも、抱きしめていきたいなあと思うそんな曲を残したことを私は忘れないだろうし、そして本当にお疲れ様でした。誰もあなたのことを責めはしないよ。本当にお疲れ様でした。

 

あれれ、もっとライトな文章にしたかったのに、上手くいかなかったな。思いがダダ漏れで恥ずかしい、ま、いいか。

 

 

 

 

オ、オ、オンライン中国語教室?!?!

こんばんは、アナログ人間です。3月から中国語をしっかりと始めるために色々体験教室に行ってみて3つに絞った。というお話を先日書きましたが、、昨日。そうまさに昨日。それを友達に伝えたところ、「語学教室高くない?今からやるなら絶対オンラインでしょう」とさらりと伝えられました。

 

衝撃。カフェレッスンだとかオンラインレッスンだとか聞いたことはありましたが、そんなのは一部も一部、超一部の人がお試し的にやっておるものと思い込み、通う教室だけを調べていた私。デジタル大好き、情報教えるの大好き、な友達が意気揚々と利点を語るのをあっけにとられて聞いていました。

なんですか、、世の中はそんなにもデジタルで便利になったのですか?それとも私は騙されているのでしょうか??分からないワカラナイ分からない。

友人曰わく、値段も安いし自宅でやれるから時間も融通がきく、語学学習で一番大事な続けることが出来やすい。更にはマンツーマンでレッスンもできるうえにテキストもあり、体験教室だってあるんだから騙されたと思ってやってみろ、とのこと。

 

本当に?オンライン中国語教室というのはそんなにも利点だらけなのでしょうか?どどどどどーーしよう。始めるのは3月だけど、心のうちでは自宅最寄り駅のマンツーマンレッスンかな、と大体決めていた私にはあまりにも衝撃の情報。耳寄り過ぎてむしろ怖い。

なんてったって携帯乗り換えすら間違えるほどのアナログ人間(あ、先日無事に全て手続き終わりまして、スッキリサッパリ以前の会社とはサヨウナラ、新たな格安SIMへ移行いたしました。よくやった、私!)なのに、オンラインレッスンてのは難しくないのでしょうか?中国語学習の難しさよりもレッスンを始めるまでのデジタルの壁にぶち当たり、心が折れはしないでしょうか?そしてほんとうにオンラインレッスンてえのはいいものなのでしょうか?

 

女36歳。なかなかの時間を人として生きてきましたが、まだまだ新しいことに出会うものですね。世の中は私が思うよりも知らないことが溢れ、もの凄い速さで進んでいるようです。昨日の、今日。私はオンライン中国語教室について勉強しています。勉強したいのは中国語なのに。情報!多すぎるよ!!わーーーーーん!

と、大声で叫びたい気分。後々感謝するとしても、友達が言わなければ知らないままだったのに、余計なこと言いやがって、というような逆恨みの気持ちも混じりつつ。これはまるで浮気って気付かなければ浮気じゃないっしょ、みたいな感覚とでもいうような。私は何を言っているのでしょうか。

 

混乱。混乱と迷いと情報の波にもみくちゃにされております。

もう疲れたので今日はとりあえずもうビールを飲みます。仲良しの韓国料理やさんのママ手作りキムチを肴に。ちょっと放置!

開始予定の3月まで、もう少しフラフラと考えてみようと思います。。

難しいもんですね、、、  ビール飲も!

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やる気を盛り上げるために、愛嬌溢れるこの子の写真を。見守っていておくれーー。私のデジタルへの諦めが盛り上がらないように。と祈りながら、今日はこの辺で失礼します。東京はアホほど寒いです。皆さんの生きるあたりはいかがでしょうか。

 

 

 

 

ウエルカム精神と速度

会社のある街に行きつけの韓国料理やさんがあり、この度ママの足の治療のために閉店することになったとのこと。先日、閉店パーティーにお呼ばれして参加してきました。

ママは韓国釜山の出身。明るくてお酒の大好きな楽しく情の深い人です。

通い始めてから3年位でしょうか。毎月行く、という程ではないのですが、何度か通ううちにいつの間にか仲良くなり、今ではママと飲むためにお店に行くという感じになりました。

 

飲みにいくうちにお店の人と仲良くなる、というのは珍しいことではありませんし、そういうお店はほかにもいくつかあるのですが、私がビックリしたのはママの腹を割る速度。懐へ入れる速さ、であります。

なんというか、日本人であればもう少し相手を見る、相手がどういう距離感の人でどの位が心地よい人なのかを計る時間が長いといった感じがします。

でもママは何度目かですでにガバーッと心を開き、あれやこれや食べなさい食べなさい!来週の花見にきなさい!年始に家に遊びにきなさい!とどんどこ入っておいでんなさい、としてくれるのです。今では孫の誕生日に一緒に釜山へ行く計画すらたてていて、家族同然と言われるほどに仲良しのママです。

これは私たちに限った話ではなく、他の常連さんたちも同じようにママの人柄で踏み込んだ付き合いのある人たちが多くいます。

 

思えば韓国一人旅をしたときにも同じようなことを感じたものです。

特に地方のバス停では、集まった人たちが次々にお喋りを始めて、え!みんな知り合い?!となったものです。更にカタコトの韓国語で尋ねるとおじさんやおばあさんが何番のバスに乗り、終点はどまでで、料金はいくらだ。とか、お前は韓国語を話すのか、一人だけど友達はいないのか?大丈夫か?と心配してくれて、バスに乗り込めばよーーし、お前そこに座ったらいいぞ!と指定までしてくれて、これでもかとお世話をしてくれます。また別の日にはバスの後ろの席のオバチャンが、私の服から出ていたタグを「ほれ、タグが出ているじゃない!」と直してくれたり、と書き始めたらあれもこれもと一週間の旅行にもかかわらずお世話され記録がたっくさん出てきます。

 

カタコトの韓国語でも話す、という歩み寄りを見せると、こちらがビックリするくらいに近寄ってくれる、そんな印象があります。

 

韓国の人全員がそうだ、とは思いませんが、なんとなく近所の世話好きな人、のような印象が割と多くの韓国の方に感じるところです。

韓国ドラマを初めて見た時にみんなよく怒るーーー!泣くーーー!とびっくりしたものですが、それもこの懐へ入れる速さとそこからくる情と距離感によるものなのかしら。

 

人によるでしょ、と言ってしまえばその通りですけどね、そんな違いも面白いなって思いながらママの美味しい料理を食べて飲んでフワッと考えてました、というお話です。ちなみに韓国の地方で私のお勧めシティは全羅南道の天順です。山のお寺もいいですし、昔ながらの村が残っている所もあってご飯も美味しく良いところです。

 

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狛犬とかこういうの大好きなんです。気抜くとすごい枚数写真撮ってて、フォルダにどんだけあるんだ!ということになってしまいます。なんつうか、愛嬌があっていいですよねーー。

それでは今日はこの辺で失礼しまーーす。

トミー・ウンゲラー、、アンゲラー?、、ウン?アン?

すてきな三にんぐみ

子供の頃、我が家は泣いても叫んでもゲームを買ってもらえませんでした。そのかわり、というのか、本だけは頼めば買ってもらえました。なので、家には相当数の絵本、児童書があったのです。

その中でも、絵本作家で一番のお気に入りがトミー・ウンゲラー!、、アンゲラー?カタカナ表記が今は色々ありますが、今回は慣れ親しんだウンゲラーでゆきましょう!

 

ウンゲラーは1931年に現在のフランス、アルザス地方に生まれたイラストレーター・絵本作家です。このアルザス地方は戦争に翻弄された土地でもあり、ウンゲラーが生まれた頃はフランス、そして第二次世界大戦中はドイツ、そして戦後再びフランスに戻る、というドイツとフランスの狭間にあります。ウンゲラー自身は自分を「アルザス人だ」と認識しているようです。

 

たった60ドルと沢山の絵を抱えてアメリカに渡り、イラストレーターとして雑誌やポスターなどの広告の仕事などでなかなかに社会を風刺した作品を発表していきます。

 

私が身近に親しんだのはやはり絵本です。世界中で大人気のウンゲラーの絵本ですが、やはり一番有名なのは『すてきな三にんぐみ』だと思います。

恐ろしい泥棒の三人組が孤児の女の子と出会い、、、といようなお話。翻訳は今江祥智さんです。私が子供の頃、ウンゲラーは今江祥智さん、ロアルド・ダールは詩人の田村隆一さん翻訳、というのが多かった記憶があります。

 

私としてはお話、ストーリーよりもずっとずっとイラストによるウンゲラーの世界が好きだった、というのが正直なところ。

それでも『ゼラルダと人喰い鬼』でゼラルダが体調を崩したお父さんの代わりに市場へ行く途中で人喰い鬼に会うのですが、お父さんの体調を崩した理由が「娘のゼラルダが作ったリンゴ団子を食べ過ぎたため」という親としてなんとも情けない理由だな、おい!など、なかなかにクスッとしてしまうものではありますが。

 

でもまあ、ウンゲラーと言えば私には何より彼のイラストにより生み出されるハチャメチャな世界!です!

ラシーヌおじさんとふしぎな動物 (評論社の児童図書館・絵本の部屋)

私の一番のお気に入りがこの『ラシーヌおじさんとふしぎな動物』!あ、これ田村さんと麻生くみさん翻訳だ。このコンビも児童書翻訳といえば!のコンビですね。

この本のイラストは本当にウンゲラーワールド全開!壁にかかる鹿の頭の剥製から舌がダラーーンと垂れ下がり、枠を飛び越えてページに入り込む動物、と各ページの端の端まで世界が広がります。更に後半の大混乱の見開きページになると、頭に時計のぶっささった男、パニックでヅラのとられた女、燃えるカーテン、人に向かって放水する消防士、そしてそれを傘で受け止めるおじさん、黄色・緑色・青色の顔色になった三人組の男たち、飛び上がる犬、顔を黄色のペンキで塗られたおじさん、頭に傘の刺さった紳士、、、と書き始めたらキリがないくらい、隅々までずっと眺めてケタケタこの滅茶苦茶な世界を楽しめるのです!

小さい頃、考えた色んなちょっと残酷だけどくだらないけど面白いことがいーーーーーっぱいつまっているんです。

 

お気づきだと思いますが、そう、ウンゲラーの絵は、簡単に言ってしまえばブラックユーモアの塊!でもそれは、「やっちゃダメ」とか「ちゃんとしなさい」とか言う保育園や学校でどんどん教えられるそんな世界を、軽やかに越えていくパワーとユーモアに溢れているんです。この本を読んでいる間はダメも正しいも無くって、なんだってあり!そんな愉快が詰まっています。

 

エミールくんがんばる (世界の創作絵本B)

さらにウンゲラーの絵本ではタコやヘビなど、欧米での嫌われ者とでも言えるような生き物たちが主人公だったりします。

大人向けのイラストでもショッキングなのにどこか面白さ軽やかさ、それゆえの毒をはらんだ作品が沢山あります。性を題材にしたものも多いですし。

 

2007年にはフランスのストラスブールにトミー・ウンゲラー美術館が開館し、絵本作家としての作品や大人向けのもの、更に収集したおもちゃの展示まで、アーティスト・ウンゲラーの様々な側面が見られるようです。

いつか、いつか、絶対に行くんだ!!と心に決めている場所の一つです。

 

子供の頃を思い出すのか、今もウンゲラーの絵本を読むとワクワクしていつもとは違う世界に入り込める、何はともあれ理屈抜きに楽しい!そんな気持ちでいっぱいになります。大人が読んでも子供が読んでもきっとそれぞれの面白いがありますよ。

ゼラルダと人喰い鬼 (評論社の児童図書館・絵本の部屋)

はげたかオルランドはとぶ (世界の傑作絵本B)