東京台湾あっちこっち

東京にすむ30代半ば、台湾を好きになりいちから中国語。

ウエルカム精神と速度

会社のある街に行きつけの韓国料理やさんがあり、この度ママの足の治療のために閉店することになったとのこと。先日、閉店パーティーにお呼ばれして参加してきました。

ママは韓国釜山の出身。明るくてお酒の大好きな楽しく情の深い人です。

通い始めてから3年位でしょうか。毎月行く、という程ではないのですが、何度か通ううちにいつの間にか仲良くなり、今ではママと飲むためにお店に行くという感じになりました。

 

飲みにいくうちにお店の人と仲良くなる、というのは珍しいことではありませんし、そういうお店はほかにもいくつかあるのですが、私がビックリしたのはママの腹を割る速度。懐へ入れる速さ、であります。

なんというか、日本人であればもう少し相手を見る、相手がどういう距離感の人でどの位が心地よい人なのかを計る時間が長いといった感じがします。

でもママは何度目かですでにガバーッと心を開き、あれやこれや食べなさい食べなさい!来週の花見にきなさい!年始に家に遊びにきなさい!とどんどこ入っておいでんなさい、としてくれるのです。今では孫の誕生日に一緒に釜山へ行く計画すらたてていて、家族同然と言われるほどに仲良しのママです。

これは私たちに限った話ではなく、他の常連さんたちも同じようにママの人柄で踏み込んだ付き合いのある人たちが多くいます。

 

思えば韓国一人旅をしたときにも同じようなことを感じたものです。

特に地方のバス停では、集まった人たちが次々にお喋りを始めて、え!みんな知り合い?!となったものです。更にカタコトの韓国語で尋ねるとおじさんやおばあさんが何番のバスに乗り、終点はどまでで、料金はいくらだ。とか、お前は韓国語を話すのか、一人だけど友達はいないのか?大丈夫か?と心配してくれて、バスに乗り込めばよーーし、お前そこに座ったらいいぞ!と指定までしてくれて、これでもかとお世話をしてくれます。また別の日にはバスの後ろの席のオバチャンが、私の服から出ていたタグを「ほれ、タグが出ているじゃない!」と直してくれたり、と書き始めたらあれもこれもと一週間の旅行にもかかわらずお世話され記録がたっくさん出てきます。

 

カタコトの韓国語でも話す、という歩み寄りを見せると、こちらがビックリするくらいに近寄ってくれる、そんな印象があります。

 

韓国の人全員がそうだ、とは思いませんが、なんとなく近所の世話好きな人、のような印象が割と多くの韓国の方に感じるところです。

韓国ドラマを初めて見た時にみんなよく怒るーーー!泣くーーー!とびっくりしたものですが、それもこの懐へ入れる速さとそこからくる情と距離感によるものなのかしら。

 

人によるでしょ、と言ってしまえばその通りですけどね、そんな違いも面白いなって思いながらママの美味しい料理を食べて飲んでフワッと考えてました、というお話です。ちなみに韓国の地方で私のお勧めシティは全羅南道の天順です。山のお寺もいいですし、昔ながらの村が残っている所もあってご飯も美味しく良いところです。

 

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狛犬とかこういうの大好きなんです。気抜くとすごい枚数写真撮ってて、フォルダにどんだけあるんだ!ということになってしまいます。なんつうか、愛嬌があっていいですよねーー。

それでは今日はこの辺で失礼しまーーす。