台湾一人旅五日目③ 想いも願いも色まみれ
台南の街中に戻り、今日の台南はどんなんかなーー。とパトロールよろしく少しフラフラしていると、昨日まではいつも通りだった新美街のほとり、地球儀カフェの前が通行止めになり、何やら建てたり並べたり準備の真っ最中!
なになになにーー、面白いことが起こりそう!これはあとでまたこなければ!と心にきめて、一度はむ家に戻り、幸せな昼寝をきめて、16時過ぎにまたゆくと、そこはカラフルってのはこういうことだ!と身にしみるような色と光に溢れる場所になっておりました!
きゃあああああ!とんでもないとんでもない、どうしようワクワクする、ドキドキする、テンションあがるーーーーー!
後日聞いた所によると、近所の廟の300年祝いだったらしく、神様への感謝の宴が道を通行止めして盛大にひらかれておりました。
宴は100メートル位にも及び、こんなにもあなたに感謝しています!という気持ちをどのくらい形にできるか、そしてこの想いを表すにはシックになんて抑えていられない、あの色もこの色も全部使わなきゃ!ねえ、届いてますか、神様、私たちのこの想い!!
というような爆発した想いの込められた宴は随所に日本人の私の普通を飛び越えた、「これは、、、なんだ?」という気持ちにさせられるものでもありました。
それでは、神様への心のこもった台湾ワールドをご覧下さい。
このように奥の奥まで宴は続きます。
カエル?笠をかぶった、豚?なぜ?
少し近寄ると、生姜の山に座るサングラスにキセルをくわえた豚、そして水辺を表したオブジェを彩るファンシーな置物。
なぜ生姜、なぜキセル、なぜサングラス、、カオス!
カエルの上の神様、めっちゃ上機嫌。そして周りには目出度い餅やお菓子の数々。
このようにミニチュアの宴席がこしらえられ、ウキウキするようなパーティーが開かれているわけです。なんですか、目に見えないお客様でいっぱいなんですか?今神様の皆様はヘベレケでゴキゲンですか?
目出度い!神様も料理の真ん中で決めています。
これ、綺麗ですよねーー。瓜を細工したライト。後で友達に聞いたらこのアート?有名らしいですね。ナントカカントカでしょう?って言われました。知らなかったので忘れました。綺麗な細工、神さまもお喜びでしょう。
もちろん酒もふんだんにご用意しております。
お酒はお清めにもなるというのはどこも同じでしょうか。
拝啓、神様。あなたもギャンブルがお好きなのでしょうか。もしお好きなのであればこちら中華風将棋のような卓でお楽しみ頂ければ幸いです。
肉なども沢山ご用意しております。こちらは人間界の諸問題により真空パックによるご提供。なにぶん台南は熱帯ゆえご考慮頂きたい!
そして混乱の極みがこちら!
海老の甲冑をまとった、武士!左右を守ります!
なぜ、海老!中身はどこへ!海老!
高名な武将の神様なのでしょうか、でも海老の甲冑というだけでどうしたってオモシロになってしまいます。どうしてよーーー海老。台湾では普通なの?海老。
道の反対側にはステージも設置され、既にお客様が開演をいまかいまかと待ち構えています。しかしどうも雰囲気をみているとまだ開始は先のようでリハーサルの最中みたい。そこで夜ご飯を先に食べたりしてこようと一度ここをはなれることに。
リハーサルの横をとおると、どうやら生演奏のよう!これは楽しみ!後でね~
神農街のお洒落カフェでたっけえビールを飲みながら街を眺め、
有名な七面鳥ご飯とスープを飲み干し、先程の祭り会場へ戻ります。(長くなるので割愛ですが、どちらもどこかできちんと情報になっているところですので省略!)
先程よりも人が集まり今か今かと開演を待っています。
結局始まったのは19時過ぎ!16時からまっていた人達の情熱たるや!
始まったのは若干のアマチュア感ある雑技団的な踊りとクルクル回る雑伎。全部揃っていない踊りなどもまた可愛くて、子ども達がクルクル回ると起こる拍手も暖かく、地元のお祭りのステージの素晴らしさ、暖かさを感じました。写真はないけれど途中で花火みあがったり思わず「うわあ~!」と声が挙がってしまいました。
最後はなんだろう、日本でいうところの檀家代表みたいな方々がお菓子だかお餅だかを撒く儀式で終了。まるで日本のお家の棟上げみたいね。
日本では見られない台湾の皆様の神様への想いが大いに現れたお祭りはとってもとってもワクワクするものでした。
人が生活するということは、願いも希望も悲しみも喜怒哀楽まぜこぜのきっと色んな色味そのもので、その願いを極彩色にアメアラレと降り注がせたようなお祭りでした!お邪魔しました!