台湾一人旅三日目① 人形に囲まれて、震える
10月31日 台南は本日もいい天気!
6時に起きて、まだ眠る優しい母娘を起こさぬよう身支度をして、朝の台南の街へくり出します。昨日の夜に流行っていた店はまだ眠りの中。
それでも朝ご飯のお店は元気に店を開いています。7時くらい、まだ仕事に向かう人もそこまで多くなく、一日がしっかり始まる少し前。日差しもまだまだ緩やか。
高校のまえを通ると、部活もあるのかな、既に一日は始まっているぜ!という活気溢れ、近くのカフェなんかも一日を始めるためのエネルギーを求めるティーン達で賑わっています。
リサーチ苦手な私は朝ご飯の店を決めていないので思うさまフラフラ。
東菜市場もまだ本番の少し前って感じですな。
てくてくあっちこっち歩きながら適当に、割と人の居る魚汁を出していると思われる店にイン。
お隣は家族がいらっしゃる。父、母、息子、全員メガネ。ちなみに私もメガネ。メガネカルテット。だわね。
メガネ息子は楽しそうにしきりにお喋りしながらご飯を食べています。
メガネ父とメガネ母は時々相槌うちながら、朝ご飯。
お喋りなメガネ息子に、メガネ父が無言で腕時計を見せると、メガネ息子はうなずきひとつ、無言でマッハでご飯をかき込むのでした。
きっともう二度と会わない人達の生活を想う。
私の一日の始まりはこの朝ご飯。
優しい味の汁を飲み、はす向かいのおじいが履くニューバランスになぜか違和感を感じながら、朝ご飯。そして気づく、Nの文字のほっっっそいことに!
あれ、ニューバランスじゃねえぞ!ヌーバランスとかだぞ!と。
しかしこの後このヌーバランスを履くおじいを何人も見ることになる。台南のおじいの人気アイテムか?
私ももう少し歳を取ったらヌーバランスデビューしようと心に決める。ヌーバランスの似合うおばあになるよう、懸命に生きようと思う。
さて、台南駅に行き18番のバスにのり、目指すは台湾歴史博物館!
駅のバス係のおじさんの親切なこと!時間を確認すると40分後と言われたのでまだまだあるなあ、とバス停見物していたら、あいつ分かってないなと心配してくれたおじさんはわざわざ窓口をほっぽらかして出てきてくれて時刻表のコピーに印をつけてしっかり教えてくれました。感謝しかない、ありがとう、おじさん!
みなさん、台南の駅のバス係のおじさんは優しいよ!!!
バスで40分ほど、台湾歴史博物館は広い公園の中。
入り口で日本語の音声ガイドを借りる。200NTD。パスポートを預けます。
私の、今、一番大切な物よ。厳重管理、よろしくね。と心で思いながら中へ。
館内は台湾の石器時代から始まり、オランダや清、さらには日本統治を経て大陸から国民党が入ってくる台湾の歴史をしっかりと教えてくれる内容です。
音声ガイドはとても詳しく、ゆっくりと回れるのでおすすめ。
台湾各地の人々の暮らしや行事などを人形を使って再現した所は見応えあり!
しかし!
音声ガイドはとても丁寧に説明してくれるので、初めは一緒に居たはずの勉強に来ていた台湾の小学生達はいつの間にやら遠い彼方!
人形達だらけのこのスペースに、いつの間にやら一人きり!!
怖いよおおおおお!
なんか凄い祭りの行列再現してるけど、躍動感溢れる表情で固定された分だけ怖いよう!
躍動感溢れる人形に囲まれてる!ひとりぼっち!怖いよう!!
仕舞いには稲作を営む農業地帯を再現したエリアから、ゴロゴロドガーーーーーーン!ぎゃああ!嵐!雷落ちたよ、何笑ってんだよ、子供!逃げろ!降り続ける雨、やーーーめーーーーてーーーーーー!
係員さん、どうか私の音声ガイドが終わるまで見守っていてはくれんかね、
私人形に悪さするかもしれないじゃない!私、やるときゃやる女だからね!
恐怖。
時の止まったカラフルなめでたさと、現在進行形の恐怖。
パニック。
はあはあ言いながら係員の居るエリアで休憩。
まさか博物館でこんな怖い思いするとはね。やってくれるよね、台湾。
とか誰にも伝わらない思いを抱えながら、日本統治ゾーンへ。
ここらへんは日本人として勉強したいところ。
でもちょっと面白かったのは、日本入って来たときに日本人は南の国といえば!と椰子の木を沢山植えたという話。ふふふ。
台湾歴史博物館、人形に囲まれて怖かったり、バスがすごく少ないから時間気にしなくてはいけないけど、台湾という場所を知りたい方にはお勧めです。取り残されるかもしれないけれど、中国語読めない方はぜひ音声ガイドを借りて下さい。ゆっくりと見て、考えで、恐怖におののいてはいかがでしょう?
ただ、到着したらしっかり帰りのバスの時間は調べてね、1本逃すと大変です!
来た時と同じ18番のバスで台南駅に戻り、成功大学の近くでお昼の代わりに大好きな豆花を。なんとかかんとか注文するとプレゼントされたラインのキャラクターの風船?30代中盤には可愛すぎるけれど、謝謝!
豆花って、私凄く好きなんです。
そもそも豆が好き、たまらん。
さあ、ゲストハウスに帰って洗濯してもまだまだ夜の始まりの時間。
夜市にでも行こうかなあ!
というところで続きます。