台湾一人旅二日目② ガジュマルとばあちゃん
ゲストハウスには成功大学のお散歩マップがあり、更にQRコードを読み込むとGoogle マップにその地図が反映されるというすぐれもの!
文明、凄い!自分が今までアナログ旅をどうやっていたんだろう?と思うくらいに、怖いくらいに、便利は沼だ。ズブズブ、、音が聞こえる。
夕方、このくらいの時間帯はとてもいいよーーと言われ、いざ学生気取りで成功大学へ!でも最早どうあがいても大学生には見えないものね。
こちらの順序でゆきましょう!
広々とした構内は暑い日差しも落ち着く時間。
学生さんも授業を終えて自転車で駆け抜けたり、友達とざわめきながら歩いたり、近所のおじさんと思われる人が散歩したり、大きな木のある広い道、とてもいい!
日本統治時代の建物が今も残っていて、そのそばの大きな木には丸々太ったリスが木を登ったり降りたり。
木も建物も私も動物もおじいも学生も同じ時間の中、それぞれで、ああいい気持ち。
これ、よく見たけど何の木なんだろう。植物の名前、詳しくないんだよな。
ここは東門。ふむふむ。
昔の大砲が残っていたり、ふむふむ。
おっおおお~
おっきいーーーぞーーー
成功大学内にある、昭和天皇が植えたと言われるガジュマルの木。うわあーーと声が出るほど大きなガジュマル。
日本人ならきっと誰もが思わず「この~きなんのき♪」と口ずさんでしまうはず。
周りは芝生で平日の夕方、近所のおじいちゃんが孫を連れて遊びにきていたり、台湾ではこの時期にあげるの?凧揚げしている女学生たち、謎の健康体操しながら歩いてるおじさん。ああみんなの生活なのね。お邪魔します。
しばらく近くのベンチに座りぼーーーーっと。
樹齢100年を越えたガジュマルのなんと立派なことでしょう。
幾重にも根をはり、小さな丘のような枝葉を繁らせて。風が吹くと枝を揺らし葉っぱが夕暮れの日差しを受けてキラキラして、こんな風に沢山の時間の中でもずっと育ってきたんだろうなあ。
ガジュマル100年。
うちのばあちゃん90年とちょっと。ガジュマルだったらこのくらいの大木。
祖母は私の人生で出会った人の中でもスペシャルに気の強い、頑固な人ですが、あのちいさな身体に、時間を重ねてこんな根や枝葉を抱えているのなら、そりゃあの気の強さも頑固さも納得するわ。となぜか腑に落ちたのです。
ばあちゃん、小さな巨木だな!と。
2時間ほどウロウロして、学生街をひやかして、帰ろうと思うと中学校の前は帰宅ラッシュ。台南の中学生はみんなお揃い男女色違いの帆布カバンを下げているのね。
かわいいね。しかし帰宅ラッシュの勢いの良さにはびびるわね。
なんて思いながら、晩ご飯に鶏肉炒めたご飯とビール買って帰宅。
今夜の同室は台湾人の母娘。
二人とも片言の英語でなんとかコミュニケーション取ろうと話し掛けてくれる。私もまた片言だからなかなか難しくて申し訳ない。
どうやら娘さんは成功大学の寮に住んでいて、今日は台北からお母さんが来たからゲストハウスに一緒に泊まるとのこと。
きっと久しぶりの母娘水入らずなのに、言葉の伝わらない旅行者紛れ込んでるよ!ごめんね!でもお母さんも明るくて、私のベッドの位置はクーラー直撃だからこっちに移動しな、とか色々気にしてくれる。あったかいね。
初めましての母娘に優しくされて、あったかい気持ちでこの日は就寝。
よく歩いて気持ちのいい一日でした!
パン屋さん、大胆よね。道にここまで並べられると、なんか普通の日なのにめでたい気持ちになるわ。祭だ!みたいな。パン祭ってこういうこと言うのでしょうな。